【脱うっかり】ある診断済みADHD患者の症状と行っている生活の知恵と工夫

 不注意優勢のADHDの人はどのようなところでつまずくのでしょうか?あるADHDの人の行っている生活の中での工夫や知恵を紹介していきます。

1.生活で困ることリスト

 ADHDの人は様々な場面で生活に支障をきたすことがあります。どのような特徴があるかというと

・忘れ物が多い
・やることを忘れる
・複数のことを並行することが苦手
・目の前にないことは忘れやすい
・やったらやりっぱなし、置いたら置きっぱなし
・短期記憶が弱い
・メモしながら電話出れないとか
・会話に会話をかぶせる(めっちゃ怒られたので意識するようにしいる。そのためきっともうやっていないはず)
・勉強の成績と事務処理能力が比例しない(学業が優秀と思われているので期待値が高い)

 とにかく忘れっぽいんです。短期記憶が弱いのですが長期記憶は普通の人と同じくらいあるので能力が凸凹しているのが特徴になります。
 しかし、こうした特徴はある意味では誰にだってあるものです。しかしその度合が重要なんです。ちょっと度を越しまっているからこそADHDという感じですかね。ADHDも正常と異常の境界線が曖昧なスペクトラムな疾患であると私は思います。

2.実際にあった失敗談

・試験日に筆記用具を忘れる(頻発するのでロッカーに予備のペンを置くようになった)
・自転車の籠に荷物を忘れて学校へ行く(電車に乗ってから忘れたことに気がつく事が多い)
・弁当を作ったら弁当を忘れる
・パソコンで文章を書くと慌てて書くので誤字脱字が多い
・駅についたら財布がないこと数え切れず
・電話の対応で名前や電話番号を聞き忘れる
・出したものを所定の位置に戻すのを忘れる
・会話で言葉をかぶせてしまう(相手が話しきるのを待てない)
・書類のサイン漏れ・チェック漏れが多い
・チェック漏れが多いので更にチェックをして作業が進まない
・やらないといけないことをメモに書いたら、メモを見ることを忘れる
・時間でやることが決まっていることをやるとき、集中してしまい時間を確認することを忘れてしまう

このような失敗を若い頃から積み重ねていきながら生きていっているのです。当然仕事ではうまくいかないことがあるので周囲の目は厳しくなります。

3.まともに生きていくにはルーチン化と多重化が必要

 とにかくまともではないのでまともを装うためには工夫が必要です。それがルーチン化です。ルーチン化する必要のある項目は大きく分けて2つでした。
・チェックのルーチン化
・1日の業務ののルーチン化
この2つを上手くやることでなんとか生きていくことができるのです。

 物忘れが多いのは目の前のことに集中してしまうから。その為、目の前にないことをどうやって思い出すかかが生き残れるかの鍵になります。
①ただメモをするだけだとメモをしたことを忘れるので意味がない
 重要な忘れたら本当にやばいことだけメモする。何でもかんでもメモすると莫大な量になるから程々が大切。また、メモをしたことを確認する作業をルーチン化させることがさらに重要。

 メモの確認は1時間に1回など時間を決めてやらなくてはだめ。思い出したときに確認すると結局忘れてしまう。そうしないとメモをしたことを忘れて元の木阿弥になる。

 こうすることで重要なことは忘れずにこなしているような気分にはなっている。けれどメモするには小さいことは忘れるので周りからは忘れっぽいやつという評価は不可避ですね。

②必需品は予備を用意しておく
 私の場合には財布を忘れやすいので予備の財布をカバンに入れておくことにしていました。駅についたら財布がない!ということがあってもいいように備えるわけです。

 ADHDの漫画で財布がないシチュエーションを前見たけど、財布忘れって繰り返しやることなんだから対策をしろといいたかった。

③いくつかの作業を複合的にしてルーチンワークにする
 AをやるときにはBもするということを習慣化する。1つ1つの作業だと忘れることも3つくらい複合させれば1つくらいは思い出す。1つ思い出せば他のことも思い出す。そんな連鎖を作る。
 
 1つの動きが30パターンあるなら3つの動きを10パターンにしたほうがいい。どのように動こと効率がいいのかを考えることが大切になる。如何に日常生活と仕事をルーチン化していけるかが生きていけるかの分かれ道

④ルーチン化と目の前の作業に集中することでなんとか生き延びることを考える
・財布やスマホはズボンのポケットに入れる 家をでる前にポケットを叩いて入っなているか確認する
・決まった流れの動きを文字にするとかイメージトレーニングするとかして染み込ませていく。最初は失敗して周りの目は痛いけれど凹まないようにする。
・学校や仕事も決まった流れがあることは案外問題なくできる。急にやることが増えた場合には手が空いたときにらさっさと済ませる。駄目ならメモして跡に回す。
・目の前のことに集中して終わってから次に何をするのか考える。突発的なものをやるのは混乱するのでお一段落してから取り掛かる
・何か頼まれた時で作業の中断をしたくないときには「今は無理です」「ちょっと待ってください」とちゃんと言ったほうがいい。

4.自分の弱点をちゃんと理解して行動することが大切

①己を知ることが重要
 普段の生活の中でどこに困っているのか、どこで失敗が多いのかを明確にすることが大切です。これはADHDにだけ関係するわけではなくすべての人に言えることです。上手くいかない中でどのようにすれば上手くいくのかを試行錯誤していくしかないです。

 普通の人とADHDの違いと言えば頻度が違うというだけです。重度のうっかり屋さんなだけなのです。うっかりしていることを理解して、失敗を積み重ねていき、手順を見直していくしかありません。ADHDとPDCAの相性は割りといいと私は思います。

②すべてを完璧に行うことは諦める

 失敗しやすので失敗をしないことはちょっとだけ諦める。「失敗してもある程度大丈夫なこと」と「失敗したらやばいこと」が仕事や生活の中であると思います。「失敗したらやばいこと」で如何に失敗しないかが大切になります。人や金銭に対して重大な問題を引き起こすこと、日々の業務で忘れてはいけないことはとにかく丁寧にやります。そうしたことをルーチン化していきます。

 一方で失敗しても被害があまりないことを失敗することはちょっと妥協しました。誤字脱字が多くても「誤字脱字が多いやつ」くらいに思われて終わりです。そういう業務には少ない能力のキャパシティを注ぎ込まないほうが安全です。とは言え丁寧にやることは大切です。

5.漫然とやらずに丁寧にやる

 失敗はすべての人がします。頻度の問題です。あとは丁寧にやる姿勢も他者の評価では重要です。丁寧にやっていれば多少遅くても失敗するよりは怒られません。

へこたれずに行きていくしかありません。気楽にいきましょう。

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