なぜ仮想通貨は暴落するのか。要因・理由として考えられること

 ビットコインが大暴騰してニュースになり、今度は大暴落してニュースになっていますね。なぜ仮想通貨が崩壊に向かっているのか原因や理由を考えてみましょう。

 このまま終わるのかそれとも復活するのか。そして将来的に復活するためには何が必要になるのでしょうか?冷ややかな目で仮想通貨をみていた私の考えです。私もビットフライヤーに口座も持ってますよ、買ってははいませんが(笑)

1.仮想通貨は貨幣としての価値がないことが暴落する要因

 仮想通貨と円などの通貨の違いとして最も違うものは貨幣としての機能があるかどうかというところです。貨幣にはどのような機能がり、仮想通貨に欠落しているモノを考えてみます。 

①お金の価値は3つの機能があるから存在する

 
 お金(貨幣って言うと固いのでお金とします)って何のために存在しているのかというところが仮想通貨を語る上で重要になります。
・価値の尺度
 モノがいくらなのかがひと目で分かります。大根が200円、キャベツが300円など商品の価値をわかりやすく示すことができます。
・価値の蓄蔵
 お米をためて蓄財するのは限界がありますが、お金を貯めてることはいくらでもできますね。貯金するためにはお金が必要なんです。
・交換の媒介
 お金があることでモノを買うときに物々交換しなくて済むようになりました。100円の価値があるものは100円と交換することができます。

 お金にはこうした3つの機能があります。これらの機能を果たせなくてはお金としての価値はありません。
 

②仮想通貨はお金としての機能があるのか?

 乱高下する通貨では物の価値がいくらなのかがはっきりとしないことも大きな問題です。お店は毎日価値が大きく変動するので毎日値札を変えなくちゃいけなくなります(笑)価値の尺度としては使えませんね。

 そして乱高下をするということは仮想通貨を受け取ると大損するリスクも抱える事になります。暴落するリスクがあるものでは貯蓄とは言えないでしょう。明日には半分になっているリスクすらあります。そのため価値の貯蔵機能にも問題あります。
 
 さらに現状の仮想通貨はそもそも使えるところが限られています。ビットコインでも使える所はわずかしかありません。それ以外はほぼ使いみちはほぼ皆無と言っていいでしょう。

 こうしたことから現状の仮想通貨にはお金としての価値はないと言っていいでしょう。このことが暴騰の要因でもあり、暴落の要因にもなりえます。

2.仮想通貨は実需を無視した投機市場になっている

 実際にお金としての機能を期待して買っている人以外は将来の値上がりを期待して買っていると思います。仮想通貨をお金として必要として保有している人はごくごく僅かということです。

 お金の機能を期待してビットコインなどを買っているわけではないので、結果として値上がり期待で買っている人が大半でしょう。そのため値段が上がらないと判断していたら誰も買わないんです。
 
 買いが売りを上回っていれば上がり続けます。そして儲かると宣伝する人がたくさんいるでしょう。しかしそんなことが永久に続くでしょうか?

 値上がりに対する希望が尽きたときにどうなるかを考えたら恐ろしいですね。
 

3.仮想通貨は適正価格がないのが問題の1つ

①実需があればある程度の価格は決まる

 例えば金やガソリンなどは実需があります。そのため投機資金が流入して暴騰しても需要がある価格より大きく下落することはないんです。価格が安ければほしいという人がいるからですね。

 これはリーマンショックの後にあったシェールオイルなどの要因で原油が暴落したのをみても明らかですね。下落はしてもある程度のところで止まるんです。

 何をもってして適正な価格とするのかというところが問題としてあります。

②仮想通貨の価値を決めるのは難しい

 仮想通貨に限らず通貨は価値を決める要因があまりにも希薄なのです。そこが株や金や石油などの投資商品との大きな違いです。だから1年で100倍近い暴騰するんです。

 何をもって仮想通貨の価格が適正水準かを見極めるのかが困難なんです。これが現状の仮想通貨の最大の問題だったりします。1ビットコイン1ドルかもしれませんし500万ドルかもしれません。誰にも適正な価格がわからないんです。

 そのため期待によって価格が大きく変動することに繋がります。値上がり期待がなくなったらどうなるかは火を見るより明らかでしょう。

 期待によって過剰な価格がついたものとしてはITバブルの頃の新興IT企業や現在のバイオベンチャーなどの株価も同様でしょう。企業価値よりも将来への期待が株価を押し上げる要因になります。

 ビットコインなどの仮想通貨も将来の価値上昇を期待して買われていますね。期待があれば上がるけどなくなった瞬間に暴落する可能性があります。天井もわからないように底もわからないからハイリスクです。

4.円やドルも仮想通貨と大して変わらないけど信用や安定化への努力が違う

 円などの通貨も金本位制というシステムが終わってから価値のバックグラウンドは信用です。誰も信用しなければ円だって紙切れに過ぎません。価値があると信じているからこそ価値を持つんです。

 仮想通貨と中郷銀行が発行している円やドルなどの最大の違いは通貨の価値の安定化に向けた努力です。日本の場合には日銀が物価の安定のために通貨供給量や金利の調整していますね。

 また直接的な為替への介入を通じて価値の変動を抑えようとする動きさえあります。いわゆる日銀砲と言うやつです。

 こうした世界中の日銀のような組織が協力して通貨の価値が安定していくように金融政策によって努力しているんです。価値が安定するからお金としての機能を維持できるんです。一方で仮想通貨はどうでしょうか?

 決済などに使うお金は大きく変動すること自体がリスクです。何らかの価値を決定する手段が必要でした。例えばドルペッグだったりなどですね。誰も管理しないから難しそうだけど。

5.仮想通貨だけでなく円などの通貨の価値は思惑や期待で変わるが

 通貨の価値が絶対的でない例としては思惑で通貨の価値が大きく変わるということです。代表がプラザ合意による円高でしょう。1ドル240円前後だったのに1年余りで1ドル160円程度まで急激な円高が進みます。

 その頃急激に円の価値が高くなったのかというとそういうわけではないと思います。様々な国家などの思惑で通貨の価値は動きます。そのため円などの価値も揺るぎないものではないんです。

 他にも民主党政権の頃は1ドル70円程度まで行きましたが自民党政権になって1ドル130円くらいまで行きましたね。でも動いてもこれくらいなんです。仮想通貨と比べれば僅かなものです。
  
 だからこそ仮想通貨は不安定な通貨の価値を安定させることが通貨の価値を維持するためには必要なんです。安定こそが信用に結びつくからです。仮想通貨が流通するために将来的には安定化に向けた施策が必要になるでしょう。

6.仮想通貨を買うタイミングはあるとしたら1つしかない

 何のために仮想通貨を保有するのかということが重要になります。お金としての価値がでてきたら買えばいいんです。例えば仮想通貨を買いたい人が最も多いのが

a.投機のため
b.資産運用のため
c.何かを買うための決済手段として

とあった場合a~cのどの段階で買いたいですか?

 aはまさに今の仮想通貨市場のですね。ギャンブラーはaで買いたいでしょう。運が良ければ儲かります。しかしそれでは通貨とは呼べませんね。

 cの段階に至ったら通貨として機能しているでしょう。その段階に至ってから仮想通貨を購入しても遅くないと思います。当然儲かることもないと思いますが。

 現状は乱高下していて仮想通貨は保有すらハイリスクです。しかし仮想通貨は通貨として成熟はしていない発展途上のものです。今後長い目で見れば通貨として流通する可能性はあると思うので適当に傍観しませんか?

 もうちょい書きたいところですが1日3アクセスもないであろう需要のない記事なのでここで終わります。読んでくれた方ありがとうございます!
・書きたかったこと
先物やオプション取引があれば安定したかも
誰かが大損することになったけど仮想通貨の認知度が高まったのはいいことかも
ブロックチェーン技術が注目を集めたので違うところで役立つかも
全然関係ないけど暴騰と暴落のタイミング的株と違って損失の3年間繰越控除ができないから税金滞納する人でそうとか

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