ノーベル賞を受賞するといくら貰える?ノーベル賞の賞金についての雑学的なもの

 ノーベル賞の金額っていくらか知っていますか?何となく1億円くらいかなというイメージでしょうか。概ねそれくらいなのですが意外と数年おきくらいに金額が変わっていたりします。そんなノーベル賞の賞金についてです。

1.ノーベル賞の賞金の財源とは

 ノーベル酒の財源はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの資産が財源になっています。ノーベル財団が1900年にノーベルの遺言によって設立されました。この財団が資産の運用も行っています。そしてその運用された資産がノーベル賞の賞金の財源になっています。ノーベルはスウェーデンの出身であるので支給される通貨の単位はスウェーデンクローナです。

ちなみにノーベル経済学賞の賞金はノーベル財団からではなくスウェーデン国立銀行から拠出されています。まあ経済学性はノーベル賞のなかでもやはり傷んではあるようですね。

2.最近のノーベル賞の賞金

 ノーベル賞の賞金の通過はスウェーデンクローナで2017年のレートだと1スウェーデンクローナが約13円です。このレートで計算して円の価値を算出していきたいと思います。

①実は賞金の金額は増額・減額する
 2017年に財団の財政状況の完全を理由に900万クローナ(1億1700万円)に増額されていたりします。これはノーベル財団の資産運用が堅調であるためとニュースにありました。つまり財団の資金繰りによって賞金の金額は変動するということです。

 今年は増額という発表でしたが、逆のパターンで景気が悪化することで減額されたこともあります。22012年に1000万クローナ(1億3000万円)だった賞金が20%減額され800万クローナ(1億400万円)となりました。2012年といえばリーマンショックで市場が低迷していた時期に重なりますね。そうしたその時の景気の状況も賞金の金額がかわる原因なのでしょう。

 実は2001年から1000万クローナだったのでITバブルの崩壊後の不景気は普通に乗り切ってきているます。しかしそんな運用実績があってもリーマンショックの余波には叶わなかったということでしょう。

 2012年に2012年に1000万クローナ(1億3000万円)から800万クローナ(1億400万円)に減額されている中で、2017年は900万クローナ(1億1700万円)に増額されたという流れがあるんです。けっこうノーベル賞の賞金って景気の影響を受けていると思いませんか?そのため昨今の市場の動きを見ると今後さらなる賞金金額の上昇も考えられるかもしれませんね。

※参考
AFPー今年のノーベル賞の賞金を20%減額、金融危機の影響で

3.第一回のノーベル賞の賞金

 ノーベル賞とはダイナマイトの発明者であるノーベルの遺言により1901年より始まりました。そして記念すべき第一回よりしっかりと賞金が出ています。そのために財団が作られているわけですから当然といえば当然ですね。

 それでは1901年の最初のノーベル賞の賞金金額いくらだったかと言えば150,782クローナだったようです。現在が9,000,000クローナなので現在の1/60くらいですね。今と比べるともの凄く少ないような気がしてきますがどうなのでしょうか。これはどれくらいの価値があったのかと言えば、インフレ率を考慮した場合には現在の800万クローナと概ね等価になるくらいの金額だそうです。そのため価値的にはいまとそれほど変わらなかったといえるようです。

 驚くべきことは第二回に起こります。なんと賞金がいきなり引き下げられてしまうのです!第二回は141,847クローナなのです。やはり最初はインパクトを残すために賞金はギリギリまで多くしたというところでしょうか。

4.大体1億円くらい貰えるようになったのは2000年台になってから!?

 2000年に入りノーベル賞の賞金は900万クローナになりました。実はこの1億円近い賞金はこの年代くらいまでは当たり前ではなかったんです。1980年台から賞金の金額が大きく増加しはじめて今の金額に至っています。

 その1980年の賞金金額は88万クローナです。だったのですが1990年には400万クローナまで増加しています。そして1991年には一気に600万クローナまで増えているんです。この時代にどのような背景がありこのような急激な賞金額の増加があったのかはわからないのですが、多額の賞金がもらえるようになったのはそれほど昔のことではないんです。

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