いぼ痔になったのでオペしました。意外といぼ痔の手術の体験記的な記事がないので書てみようと思います。
おしりが痛くてこのブログを見つけた皆さん。迷わずに肛門科へ行きましょう。善は急げです。私は内痔核を結紮切除術で取り除きました。オペ前とオペ後数日はつらいですが、落ち着くと、痔のない生活は最高です。
2020年某日、コロナが騒がれている最中に私は仕事を休み、痔の手術をしてきました。その記録です。書いたのがその1年後くらいなのでちょっと詳細は忘れてたりするのでざっくりな内容になってます。
1.おしりの痛みは突然に
おしりというのは困ったことにいきなり痛くなります。そうなったら病院に行くべきか、行かないべきか。それが問題になります。
①いきなり痛くなったおしり
たぶん仕事中におしりに違和感がありました。これはと思ったのを覚えています。以前に血栓性外痔核になったことがあるのですが、座ったら痛かったので、これは痔だと確信しました。
また血栓性外痔核かなと思ったていたのですが、お風呂に入った時にでかいものに触れるじゃありませんか。これは本当に血栓性外痔核なのか?と思いつつとりあえずボラギノールを塗りました。
翌日にはさらに痛みが増していました。これはただ事ではないと肛門科を探し、仕事を休み受診しました(なんか明らかにヤバイ痛みでした)。
②.背に腹は代えられない、肛門科へ行く
大切なことなのでまた書きます。おしりが痛くてこのブログを見つけた皆さん。迷わずに肛門科へ行きましょう。善は急げです。
あまりの痛さに耐えきれなくなり、向かったのは肛門科の専門病院。おしりばっか見ている先生とナースはきっと徳を積んでいます。そして先生たちは見慣れているのでもう見せることに躊躇いを持たないことです。
おしりを見せて先生に診察してもらうと、進行度Ⅲ程度の内痔核であることが判明しました。
しかも内出血しており、陥頓化(押してもおしりに戻らない)状態であったので、オペをしようという話になりました。
ちなみに先生は内痔核を強引におしりに戻そうしたのですが、痛すぎておしりに力が入って戻せませんでした(笑)
痛くなる日まで痔の存在に気が付いていなかったので、よもや手術になるとは思いもしなかったです。
2.入院して手術するまで
痔の手術は、手術日の予定が決まってから入院になると思うので、おそらくオペ日前日に入院だと思います。入院すると仕事に穴が開くので入院のタイミングはいろいろ考える必要があります(私はあまりに痛かったので何も考えずにすぐ入院しました。同僚の皆さまごめんなさい…)
①手術する日が決まる
おしりが痛くて仕事にならないので手術をすることとなりました。職場にはおしりが痛くてどうしようもないので、手術することを伝えました(笑)受診してから3日後くらいに入院して手術になったので、めちゃくちゃ早い対応です。受診した日に血液検査をやって、あとは手術をする日を待つこととなりました。
歩くと痛い、座ると痛い、立ってると痛いというひどい状況でした。ずっと立っていると鈍痛で気が遠くなるほど痛かったです。痔核がおしりの中に格納できるとそれほどではないんですが、ずっと出っぱなしだったのでヤバかったです。
そして入院するときにあると便利なグッズがあります。入院までの間にそれを集めました。
②入院するときにあると便利なもの
入院したことある人って実はそんなにいないですよね。なので看護師の私があるといいものを紹介します
・延長コード
使えるコンセントがベッドの後ろに1つだけだったりするので必須です。長さは1.5メートルくらいで、電子機器を沢山使うなら3つくらいコンセントがあるやつがいい。これだけは忘れてはいけないです。というかこれだけあれば、あとは指定されたものがあればなんとかなります。
・イヤホン
基本的に病室では音は出せないので、ゲームや音楽、動画を見るときには必須。最近の人はテレビは見ないので、イヤホンジャックにさせなくても良し。テレビ見るなら刺せるやつを。最近のスマホってイヤホンジャックがなくて、無線だったりするので要チェックです。
・スマホに好きな音楽入れておく
痛いときとかに音楽を聴くと気がまぎれるのでお勧めです。痔の手術は痛いとマジで痛いです。自分はオペ直後の夜は寝れませんでした(笑)まったくもって大丈夫という人もいるので不思議です。
音楽をを聴いてそれに集中すると、けっこう痛みは和らぎます。術後の疼痛や不安が音楽によって抑制されるという研究もあるので、痛くて寝れんというときは是非聞いてみてください!
・ゴミや洗濯物を入れられるビニール袋
風呂に入った後の服を入れておく袋があるといいです。わりと置く場に困るので。あと衣類やバスタオル等がレンタルできても下着類は持参ですし、あると便利です。
・退院までの間暇を持て余すので暇つぶしできるもの
スマホがあれば大体完結しますが、本とか読むなら文庫本を1冊くらい持っていくといいです。自分はswitchでずっとゲームしてました。
・箸はたいていは個人で管理になるので、洗うのが面倒な人は割りばし
割りばしだと洗い物必要がなくなります。でも荷物が増えるので邪魔です。洗ったほうが楽という人はマイ箸のほうがいいです。自分は面倒くさがりなので割りばしにしました。
・病院にバスタオルや病衣のレンタルがなく、かつ、洗濯機がある場合
病院によってはバスタオルや病衣はリースがあります。ない場合が問題になります。リースなしで洗濯機ありなら、1回分に小分けされている洗剤があるとバスタオル不足に悩まされることはなくなります。入院の説明をよく読んでおくと汚れものの管理が楽になります。
3.痔のオペとオペ後
私は痔核で結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)というのをやりました。オペといっても、痔核を切り取って終わりです。全身麻酔も使いません。腰椎麻酔という背骨に麻酔を注射して、下半身の感覚を無くすようなタイプの麻酔です。
①.オペ当日
オペと言っても、歩いてオペ室まで行き、ストレッチャーに乗っておしりと背中を出して、背中に麻酔をうって、おしりの感覚が無くなったのを確認したら、先生が痔を切除する。
という感じで、あっという間に終わります。切られた感覚も全くないので、何も怖がることはありません(笑)手術している時間は正味30分もなかったと思います。オペ直後は麻酔が効いているので、下半身の感覚は全くありません。数時間かけて麻酔が切れて痛みを感じるようになります。
麻酔が効いてて歩けないので、帰りはベッドに乗って病室に戻ってきたような気がします。
②.病室に戻ってきてから
とりあえず最初は痛みも何もないので余裕綽々です。しかし!麻酔が切れてから痛みに襲われることになりました。ぶっちゃけ痛すぎて夜は寝られなかったです(笑)1時間があれほど長かったのは生まれて初めてでした。翌日の昼くらいまで痛みが辛くてのたうち回ってました(笑)
あと腰椎麻酔をするとおしっこが出せなくなります。普通は麻酔が切れると尿意を感じて自然に出るようになります。しかし私は麻酔がなかなか切れずに排尿困難になり、導尿(尿管に管を入れて膀胱内の尿を出すこと)をされるという悲劇に見舞われました……。よもや自分がやられる立場になるとは!
なのでいろいろな意味で気を紛らわすために音楽などを聴けるようにしておくことを強く勧めます!(ちなみにおしりが痛すぎて、導尿されることにもはや抵抗はありませんでした)
※術後はおしりから出血します。パンツにガーゼを当てて血液を吸収させるので、パンツはトランクスよりボクサータイプがいいです。もしくは病院にそうしたのが売っているならそれですね。
③.オペ後数日~退院まで
オペ翌日はじっとしているだけです。確か点滴1本入れられてあとは水分取って、おかゆ食べてという感じでした(少し前なので詳細は忘れました)。その後は普通にご飯が食べれるようになります。
オペ後2日目か3日目からがもう一つの試練でした。何が試練なのかというと。「レシカルボン」という排便を促す薬を肛門から挿入されました。ええ、うんこするとめっちゃ痛いんですよ。まじで泣くほど痛いです。というか泣きました。痛すぎて涙が出てくるんですよ…。傷口がただでさえ痛いのにそこにうんこが通るわけですよ。痛くないわけない!!そしてうんこと一緒に出血!!おしりを拭くときも痛い!!
その後は自然にうんこが出ない人が浣腸とかされる感じになったと思います。自分は便が緩めになったので、うんこが出まくってマジでおしりが痛かったです。その後しばらくはうんこをした後の痛みと戦うくらいで特に何かあるわけではありません。
(たぶん便秘気味の人が要注意だと思います。そういう人はオペ前に主治医に相談しておくと何らかの薬を出してもらえると思います。)
ご飯を食べて、診察をして、うんこをしてということの繰り返しですね。3日目くらいからは痛みも落ち着き(耐えられるくらい)となりました。1週間くらい経つと普通に座っても少し痛むけどなんとかなる感じになります。うんこするとけっこう痛いですが(笑)それでも最初のころと比べるとかなり楽になるので安心してください。
そんなこんなで、私はオペ後6日、入院してからちょうど1週間で退院となりました。退院までにかかる時間は人それぞれで、自分より先に入院している人が、自分より後に退院というパターンもありました。
あとオペ後のおしりの痛みや、排便時・排便後の痛みですが、同室の人と話したところ感じ方は本当に人それぞれです。「痛いけど思ったほどじゃなかった」という人から「痛すぎて死ぬかと思った」という人までいろいろです。やっている手術は同じなのに、痛みの感じ方が人それぞれなのが、人体の不思議ですね。
4.退院してから
私は退院してから1週間ほど休みをもらいました。デスクワークならできそうですが、動き回る仕事は退院後にすぐ再開するのはけっこう厳しいと思います(看護師してます)。
おしりは痛いですが、普通に生活できます。もうここくらいになるとうんこするとき以外は、強い痛みはないと思います。
自宅にウォシュレットがない場合は何か代わりになるものが間違いなく必要になります。下記のようなポータブルウォシュレットです。
私はdretecのを買いましたがなかなかいい感じでした(笑)簡単にいうと電動の水鉄砲みたいなもんですね。ちゃんとウォシュレットととして機能します。水を入れるのが手間ですがまあ仕方ありません。
けっこうでかいので持ち歩く必要がある人はTOTOのがいいかもしれません。とにかく家にウォシュレットがない人は用意しておくとおしりを拭くのが楽になります。てか無いと傷口がふさがるまでは地獄です。
退院してしばらくたったら出血も常時ではなく、便をした時だけになっていきます。そして出血は気が付いたらしなくなります。
あと退院してからしばらくの間は肛門が狭くなってうんこが出しずらい感覚がありました。そういう感覚がある場合には主治医に相談しましょう。場合によっては肛門の拡張が必要になるようです。
何か月か経ったらそうした感覚もなくなり、概ね手術から1年経過しましたが、もう何も肛門に問題がない生活ができています。
痔で苦しむ生活は本当につらいです。オペをするとオペ後2週間くらいはけっこう辛いですが、その後は本当に落ち着きます。座っても痛くなくなります。痔に悩んでいる人は何よりもとりあえず肛門科に行ってみることをお勧めします。