ドンキの19800円「MUGA(無我)ストイックPC」勧められないが面白い

  ドン・キホーテが税別19800円のノートPCを12月1日に発売すると発表しました。無茶苦茶安いノートPCですが果たして実用性のあるスペックなのでしょうか。

1.スペック的にはかなり不足が目立つ

 スペックの詳細はこちらから確認ください。

多様化する個人のライフスタイルに対応し、機能をストイックに絞り込むことで、市場最安値の 19,800 円(税別)※2 を実現しました。
引用:http://www.donki.com/updata/news/171127_i2wRH.pdf

とのことです。まじでストイックに絞っているのですがすべてを捨てていないところには好感を持てます。しかしドンキさんストイックすぎますよ!

スペックをピックアップする

スペックを見るうえで重要そうなところをピックアップすると

・液晶:14.1インチ、フルHDIPS
・OS:Windows 10 HOME 64bit
・CPU:Intel ®ATOM x5-Z8350(Cherry Trail)
・メモリー:LPDDR3 2GB(増設・変更不可)
・ストレージ:eMMC 32GB
・重量:約 1,200g

という感じです。これを見るとうなりますね。うーむ。ストイック。

スペックからみた良い所

 14.1インチでフルHDのIPS液晶というところはこの値段のノートPCと考えると恐ろしいほどの企業努力が見えます。ここはほかのメーカーも見習ってほしいです。

 そして重量が1.2kgしかありません。まあタブレットPCをノートにしたと考えれば妥当な重さかもしれませんがやはり結構軽いと思います。持ち運ぶにはちょうどいい重さですね。

なによりも価格が安いことを忘れてはいけませんね。このスペックとは言え19800円は本当に破格の値段設定だと思います。目的がはっきりしている場合にはかなり魅力的な商品あることは間違いありません。

スペックからみた悪い所

 良い所よりも悪いところがけっこう致命的です。まずなによりも「ストレージ:eMMC 32GB 」ってところから地雷臭しかしませんね!?もはや何かをインストールして使うというのは難しいでしょう。

 ネットするだけならまあ使えるとは思えますが動画を落とすのもままなりません。足りない分は外部ストレージで補えというスタンスでしょうか。

 数年前にはやったwinタブと全く同じ失敗をしていると言えます。価格は安いんですがストレージが少なすぎて結局使いどころが限られてしまうんです。なんでドンキは32GBとチャレンジしてしまったのでしょうか?

 メモリー2GBもやはり少ないですね。せめて4GBは欲しい所です。ネットくらいなら普通にできると思いますが快適性をやや犠牲にしている感じがあると思います。

2.「MUGA(無我)ストイックPC」は買いかどうか

 スペックを見たときに私のささやかな期待は見事に打ち砕かれて霧散しました。やっぱり値段なりのスペックというところでしょうか。妥協すれば使えないことはないと思いますが普段使いにはお勧めはできないですね。

 持ち運び専用だったりちょっとした作業のために買うのはありだと思います。やっぱりキーボードがついていて2万円は破格です。用途が絞られているのならコスパは良いです、間違いありません。

 ストレージが32GBというところだけで全否定されるほど悪くはないと思います。むしろ挑戦的な値段なので特定の人にはものすごいお買い得でしょう。ストイックさが表れています。

 しかし日常生活での実用性を期待して買うのは控えておいたほうがいいかと思います。やっぱりストレージが圧倒的に少ないです。ちょっと何か入れたら何も入らなくなります。

 あと1万円高くしてメモリーとストレージを増やしてほしい所です。そうすれば普通のノートパソコンとして使うことはできたのではないかと思います。でもニッチなところを狙うなら面白い価格戦略だと思います。売れたら面白いですね。

3.ライバルになりそうな機種と比較する

 ライバルになりそうなノートPCとしてドスパラの「Altair VH-AD3L 」とHP「Stream 11-y003TU ベーシックモデル」などでしょうか。

Dellの「Inspiron 11 3000 エントリー 」

・価格:29800円 ※2017年11月27日現在の価格
・液晶:11.6-インチ HD (1366 x 768)
・OS:Windows 10 HOME 64bit
・CPU:Celeron® プロセッサー N3060
・メモリー:4GB
・ストレージ:32GB eMMC ストレージ
・重量:約 1.2kg 

 スペック的には非常に近いモデルといっていいんではないでしょうか。これを見てわかることは「MUGA(無我)ストイックPC」ってやっぱり安いのかもしれないということです。

ドスパラの「Altair VH-AD3L 」

・価格:29,980 円(+税) ※2017年11月27日現在の価格です
・液晶:14インチ光沢液晶(1366×768
・OS:Windows 10 HOME 64bit
・CPU:インテル Celeron N3450
・メモリー:4GB
・ストレージ:64GB eMMC
・重量:約 1.6kg 
 
 メモリーとストレージは「MUGA(無我)ストイックPC」と比べると使いやすそうな容量があります。しかし液晶のスペック劣り重量もだいぶ重いです。なによりこちらのほうが1万円程度高いんですよね。

 どちらにしろ用途が限られているなら「MUGA(無我)ストイックPC」のほうが潔いと言える可能性もあります。どちらかを買うなら「MUGA(無我)ストイックPC」を私は買いますね。

マウスコンピューター「LuvBook J シリーズ [13.3型] 」

・価格:36,800円 (税別) ※2017年11月27日現在の価格です
・液晶:13.3型 HD+ ノングレア (1,600×900)
・OS:Windows 10 HOME 64bit
・CPU:インテル® Celeron® プロセッサー 3215U
・メモリー:4GB PC3-12800
・ストレージ:32GB SerialATAIII ※SATAでSSDの換装は可能(おそらく)
・重量:約1.5kg 
 
こちらのほうがスペック的には使いやすそうな印象があります。またSSDの換装ができるようなので利便性は高いです。しかし値段が36800円です。良くも悪くも普通のノートPCですね。

 たしかに値段は比較的手ごろですし、利便性はこちらが圧倒的にいいと思います。人にすすめるなら間違いなくこっちです。万人受けはするスペックです。しかし尖ってはいません。

 なんやかんや言われるかもしれませんがドンキの「MUGA(無我)ストイックPC」は面白いと思います!みなさんはどう思いますか?私は販売されたらドンキにデモ機を見に行ってみたくなりましたw

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