現在の天皇陛下が皇太子様へ譲位するというはなしがあります。退位の時期としては2019年4月30日に退位し、5月1日即位とほぼ決まりました。2019年5月1日から改元するのが有力のようです。平成も31年で終わりですね。
国民の祝日である天皇誕生日はどうなってしまうのでしょうか?祝日が移動してしまうのでしょうか。これまでの天皇陛下の崩御と即位と天皇誕生日の変遷について解説していきます。
1.やっぱり天皇誕生日は天皇が亡くなると変わる
昭和2年(1927年)3月4日 – 昭和64年(1989年)1月7日までは昭和天皇の誕生日であるで4月29日が天皇誕生日として祝日でした。当然今は亡くなられたたので天皇誕生日ではありませんね。そして天皇誕生日は現在の誕生日である12月23日に変わりました。
こうしたことから天皇陛下が変わった際にはそれにともなって祝日法が改正され祝日の日程も変更になるものと考えられますね。
2.近代の天皇陛下の誕生日は祝日として残っている!?
天皇誕生は天皇が変わることで変わります。しかし過去の天皇の誕生日が祝日から消えるかと言えば一概にそうとは言えないんです。
①昭和天皇の誕生日は今も祝日
ちゃんと過去の天皇陛下の誕生日は祝日として残っています。例えば昭和天皇の誕生日であった4月29日はみどりの日とされ祝日として残っていました。
「あれ?」
と思った人はちゃんと祝日を覚えている人です!2006年まではみどりの日だったのですが、2007年に法改正され4月29日は昭和の日となりました。その関係でみどりの日は国民の祝日だった5月4日へ移動となっています。
②明治天皇の誕生日もちゃんと祝日になっている
実は明治天皇の誕生日も祝日として残っているんです!知っていましたか?11月3日の文化の日が明治天皇の誕生日で明治にはそこが天皇誕生日だったんです。
とは言っても11月3日は日本国憲法が交付された日でもあるのです。そのため憲法を公布した日であるために祝日とされています。そして11月3日が明治天皇の誕生日であったことが祝日の制定にあたり加味されていたかは定かではないところです。
③大正天皇の誕生日はどうかと言えば
明治天皇とは異なり大正天皇の誕生日8月31日は祝日になっていないです。近代の天皇の誕生日は大正天皇を除いて祝日として残っています。それに乗って祝日を増やしても不思議ではないのですが大正天皇の誕生日は祝日として残っていません。
最近だと8月に山の日が追加されましたね。同じ8月の大正天皇の誕生日は月末だったので駄目だったんですかね。
3.皇太子徳仁親王が天皇に即位した場合の祝日
①次期天皇の誕生日はいつ?
皇太子徳仁親王の誕生日は1960年2月23日です。そのため2月23日が次の天皇誕生日になりますね。2月は建国記念の日があるのでそれに加えて天皇誕生日も祝日になります。2月の祝日が2日になるのはうれしいですね。
まず天皇誕生日は法が改正され次期天皇である皇太子徳仁親王の誕生日の2月23日に変更されるものと考えられます。
②現在の天皇誕生日はどうなる?
ではそうなると現在の天皇誕生日である12月23日はどうなるのでしょうか。過去の天皇の誕生日は祝日として残っていることから別の祝日として残る可能性が高いのではないでしょうか。
また政府はワークライフバランスの改善を掲げています。そのためあえて祝日を減らしてとは考えにくいです。そのため平成天皇の誕生日は恐らく祝日として残ると予想します。
・追記2017/12/21
現在の天皇が退位した場合に12月23日の天皇誕生日は廃止されて平日に戻るとう言う議論もされているようです。何らかの祝日となる場合も崩御されたあとなど先のことになる可能性もありそうですね。
2017年12月21日に菅官房長官が会見で「皇位継承後の12月23日を平日とするのか、あるいは新たな国民の祝日とするのかに、こうしたことについては国民各層の幅広い議論が必要だというふうに思う」と話しているのでまだ平日になるのか祝日として残すのかは決定していなということでしょう。
新たな祝日とするための法改正をするには何かしらの祝日としての目的が必要になりますね。祝日って何かを祝わなければならないのでそこら辺も祝日として残すには重要となるようです。
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