井岡一翔選手が引退したと思ったら元世界チャンピオンの亀田興毅さんが現役復帰を発表しました。亀田興毅さんって一体どんなボクサーだったか、今から復帰して通用するかなどを考察して行きたち思います。
1.亀田興毅さんのこれまでの戦績
はっきりいまして戦績と獲得タイトル、経歴だけ見ればこんなに強そうな世界チャンピオンはそうそういないです。
①戦績
35戦 33勝(18KO) 2敗
②獲得タイトル
・第33代OPBF東洋太平洋フライ級王座:防衛0
・WBA世界ライトフライ級王座:防衛1
・第4代WBAインターコンチネンタルフライ級王座:防衛0
・WBC世界フライ級王座:防衛0
・WBA世界バンタム級王座:防衛8
③経歴
日本での3人目となる10代での世界タイトル獲得
日本人初の3階級制覇
2.賛否の声がある実力
ぶっちゃけこの戦績だけを考えるなら日本のボクシング界の中でもトップクラスでしょう。長谷川穂積さんや井岡一翔さんとくらべても劣らないクラスのボクサーであると想像できるのではないでしょうか?
しかし戦績と比べると実力は上記の2人には劣るという印象の人が多いのではないかと思います。ココらへんが亀田興毅さんの戦績と実力の評価が割れた要因であると思います。
実力と戦績がリンクしていないんですよね。試合を見る限りは凄い世界チャンピオンには残念ながら見えなかったという人が結構いるはずです。
また下記のような問題もありましたね。こうしたこともあり多くの批判を受けた選手であると言って間違いありません。まあここらへんはあえて語る必要もないですね。
・結構ダーティーな選手だった
・疑惑の判定
・謎のパンチ力増大
3.私の見解
デビュー前から特集を組まれていたくらいおもしろ家族だったので試合はデビュー戦から全部見てます。アンチの人が言っているほど弱い選手じゃ決してないです。本当に弱かったら世界までたどり着けません。
とは言ってもデビューからマッチメイクが謎すぎて実力を測りかねる選手という印象だった方が多いのではないでしょうか。私はそうでした。いい言い方をすればマッチメイクが非常にうまかったです。強い選手が強いときには対戦しないという感じですか。
ランダエダや内藤、ウーゴ・ルイスといった強い選手にも勝っていますしそれなりの実力があったことは間違いありません。買収とか運だけではココらへんの実力者に勝つのは難しいです。
物凄い強いわけではないけど世界チャンピオンとして標準的な実力はあったのではないでしょうか。あとはマッチメイクの巧みさで防衛を重ねてきたという印象ですね。ぶっちゃけまして弱いという評価は間違えています。決して弱くはないです。でも……。といったところでしょうか。
4.引退前は実際どの程度の実力だったか
引退前の最後の試合はスーパーフライ級での河野公平さんでしたね。30台中盤となり選手としてのピークを過ぎている河野公平に12回3-0(115-109、113-111、116-108)の大差判定負けを喫しています。
あまりテクニックもないタイプに大差判定負けでけっこう酷い負け方でした。。また河野公平さんもタイトルを3回防衛していますが世界チャンピオンとしては標準くらいの強さだったと思います。どちらかと言えば打たれるので穴王者という印象を持たれていたかもしれません。
一方で20台中盤で全盛期と言って過言でない年齢だったのにこの結果です。これが引退前の亀田興毅さんの実欲だったと言って間違いありません。まあごたごたがあったりしてモチベーションが落ちていたりしたかもしれませんが。
得意のアウトボクシングでなかったのでそこら辺は少し引っかかるところですね。どちらにしても強い世界チャンピオンになるだけのレベルではなかったということは確かです。
5.いま復帰して世界チャンピオンに返り咲けるか
①ブランクや年齢的問題
最後の試合が2015年10月16日なのですでに2年経過している。トレーニングなども指定ないと相当衰えてきているはず。しかしまだ31歳なので年齢的な問題はまだないと思います。
今は実力がある人なら35歳くらいまではけっこう活躍していますね。本当に選手の寿命が伸びたと思います。なので実力者であれば年齢的な問題はあまりないと思われます。
②ボクシング界の政治力的問題
昔はTBSがバックに付いていましたね。視聴率もとれていましたしこうしたところでマッチメイクなどの政治力を働かせていた可能性が考えられます。前ほど動くお金も大きくないのではないでしょうか。
こうしたスポンサーマネーが今回の復帰で付くかどうかがかなり重要になると思います。
③実力的な問題
申し訳ないのですが亀田興毅の実力は本当に謎です。河野戦で見せたものが実力ではあると思いますが得意のアウトボックスしての試合ではなかったのは確かです。なのでせっかく現役復帰するのなら実力の程を見せてほしいと思います。
6.現役復帰で期待することは実力者や日本人と対戦
せっかく復帰するのだから強い人と対戦してほしいです。いまボクシング界は盛り上がっているので勝てるマッチメイクではなく面白いマッチメイクをしてほしいですね。
空位や暫定王者狙いではなくここで評価を上げるような試合を是非してほしいです。個人的には現役復帰戦を結構楽しみにしています。