全開のエンダムの試合から5ヶ月たちついに再戦となりました。そして村田がついにTKOで因縁のエンダムに勝利しました。本当に大きな勝利でした。村田選手おめでとうございます。ついに竹原に続く選手が出てきましたね!本当に嬉しすぎる。
1.村田のボクシングが今回どのように変わり勝利に結びついたか
もともと中間距離のストレート系のパンチが得意そうなボクサーで、「当て勘」というパンチを上手く当てる技術が優れており、そして倒せるパンチ力があります。しかし前回の世界戦ではそれだけでは勝てないということがはっきりしました。そうです、手数が圧倒的に足りなかったんです。
そして今回エンダムに快勝できた勝因としては
・序盤からジャブを使っていった
・中間距離だけでなく至近距離で打ち合った
・手数が増えた
ということを感じました。前回の試合でよくなかったところが大幅に良くなっていて正直驚きました。やはり村田選手のポテンシャルは本当に高いものがありますね。
本当に前回はエンダムに打たれっぱなしだった印象があるので手数が増えたのは本当に勝利に結びついた大きな要因であると思います。そして手数が増えたことでクリーンヒットも必然的に増えていきました。
またジャブが非常に有効だったと思います。至近距離での打ち合いは明らかに村田に分があった。それだけでなく中間距離でのジャブが途中から当たりだしたことが本当に大きかったのではないでしょうか。ジャブがとにかく重そうですしダメージに直接結びつきそうな印象もありますし、これがかなりエンダムに対してプレッシャーになっていたので流れがつかめていったのだと思います。
そして至近距離での打ち合いにしっかり臨んでいたのが本当に大きかったです。なにせエンダムが露骨に嫌がってクリンチでしのぎに行ってましたし確実に効いてていました。
優れた当て勘によって少ない手数で有効打を重ねていたのが前回までのボクシングだったと思います。村田はとにかく当て勘に優れているので当たりだせばもはや止めようがありません。手数が出ればこれほど強い圧倒するボクシングができるということを証明した試合になったと思います。これで次の試合が本当に楽しみになりました。
2.村田が狙う相手はゲンナジー・ゴロフキン
村田自身が自分よりも強いと言っていた相手がゲンナジー・ゴロフキンでボクシング界で今最も強いボクサーです。現在WBA・WBC・IBF世界ミドル級王座を統一しているミドル級最強の名を欲しいままにしてきたレジェンドです。38戦37勝1分け33KOという化物ボクサーです。前回の試合でドローだったので引き分けが1つついてしましたがまだ負けたことがありません。
しかしこのレジェンド級のボクサーは35歳となり少しずつですが衰えが見えてきています。前回は下の階級で統一王者をしていたくらいの猛者が相手だったためかドロー決着でした。これまで負ける印象がないボクサーだったのでちょっとした変化ではあります。
村田の機が熟す時期とゴロフキンの試合のタイミングが何とか合うことを祈りたいですね。なんと統一戦という大舞台に辿り着いてほしいです。もし決まれば西岡VSドネア以上のビッグマッチになる事間違いなしです。
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