頸椎椎間板ヘルニアになって1か月がたった時に感じたことです。病院での検査や処方された薬について書いていきたいと思います。
1.頸椎椎間板ヘルニアの検査
最初に激痛でクリニックに行ってまずやることは問診です。その為
痛む部位をDrの問診ではっきりさせる(首を曲げたときに痛むか、どの部位が痛むか、しびれがどこに起きているかなど)
とことが大切になります。問診をしながらしびれている腕の握力を測ったり首を曲げて痛む部位を話していきました。この時私の腕の握力は半減していました。右が50kg程度あるにも関わらずしびれている左は20kg程度になっていました。
ヘルニアは画像診断があります。レントゲンとMRIです。しかしレントゲンだけではヘルニアは写らないため、はっきりと診断をすることはできません。そのためMRIが診断には必要不可欠になります。。実際に私の場合にはレントゲンでははっきりとヘルニアらしきものは写っていませんでした。そのため後日MRIを撮ってもらい頚椎椎間板ヘルニアが見つかり診断となりました。
椎間板ヘルニアでのMRIの費用は5000円程度だったと思います。1万円くらいもって病院に行ったほうがいいです。
2.頸椎椎間板ヘルニアで処方された薬
私が頚椎椎間板ヘルニアになって処方された主な薬の一覧です。
①痛み止め
痛み止めにはNSAIDSとオピオイドと言うものがあり後述します。
・ロキソニン:NSAIDS
・ボルタレン:NSAIDS
・トラムセット:オピオイド
・トラマール:オピオイド
②ビタミン剤
・メコバラミン
③胃薬
・レバミピド
・テプレノン
最初に処方されたのはボルタレンの内服薬でした。薬局はシップが売っているボルタレンです。1週間ほど内服したのですがあまり合わなかったのか副作用がでました。ボルタレンのの副作用といえば代表的なのが「胃が荒れる」ことです。バファリンの優しさも胃の保護の薬でできています。ボルタレンの痛み止めとしての効果は確かだったのですが、胃が荒れすぎて胃痛で眠れなくなるという展開になり中止になりました。
次に出てきたのがトラムセットというものでした。これがオピオイドというくくりにある鎮痛薬です。オピオイドの副作用には嘔気・嘔吐というものもあるのでプリンペランという吐き気止めも処方されました。吐き気止めが効いたのか幸いにして強い吐き気は起こりませんでした。そういうわけでトラムセットという薬で痛みをコントロールしていくこととなりました。先生や薬剤師からは痛み止めという説明しかなかったのですが、結構強いやつなので家に帰ってから驚きました(笑)
3.痛み止めには沢山種類がある
前述したとおり痛み止めにはNSAIDSとオピオイドといいう2種類があります。その特徴を説明したいと思います。
3.1.NSAIDSとは
NSAIDSとは非ステロイド性抗炎症薬のことです。一般に市販されているバファリンやイブプロフェン、ロキソニンなどがそれにあたります。
①主な作用
・抗炎症作用
・解熱作用
・鎮痛作用
②主な副作用
・胃炎
鎮痛作用と抗炎症作用があるので椎間板ヘルニアのときには痛みを取るだけでなく、ヘルニアによる炎症を軽減させる効果があります。実は炎症が起こることによっても痛みが引き起こされています。そのためロキソニンやボルタレンなどのNSAIDSには炎症を抑えることによっても痛みを抑える作用があるのです。
NSAIDSが何故痛みや炎症に効果があるかというと、炎症が起こるとプロスタグランジンという物質が作られます。このプロスタグランジンが痛みの原因になっているのです。NSAIDSはこのプロスタグランジンが作られるのを抑制することで痛みを弱くする効果があります。
しかしプロスタグランジンには胃の粘膜を保護する作用もあります。胃粘膜を保護するために分泌されていたプロスタグランジンまで抑制してしまうので胃粘膜が荒れて胃炎になります。胃がいたくなる理由は胃の粘膜保護が弱くなるためです。
3.2.オピオイドとは
オピオイドとは鎮痛薬の1つです。モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬などがこれに分類されます。モルヒネ、コデイン、フェンタニルなどがあり、がんなどのNSAIDSが効かない強い痛みを抑えるときに使われます。オピオイドとは非常に強い痛み止めということです。また副作用も強いのでヘルニアの場合でも第一選択として処方はされていないと思います。
NSAIDSの場合には痛みの原因となる物質が身体で作られないようにして痛みを止めるのに対して、オピオイドの場合には痛みを感じる神経に作用してして痛みを止めます。同じ鎮痛薬でも作用のしかたが違ったりします。
3.3.
①主な作用
・鎮痛作用
②主な副作用
・吐き気
・嘔吐
・便秘
癌などの痛みだけでなくヘルニアのような慢性疼痛でも処方されます。ヘルニアの場合では最初はボルタレンやロキソニンと言ったNSAIDSが処方され、それで痛みが取れない場合にトラマールやトラムセットといったオピオイドが処方されます。
こうした医師から処方される薬は一般になじみのない薬が多くあります。また副作用なども多岐にわたるので一応確認してから飲むと安心です。私がトラムセットを処方されたときは痛み止めとしか説明はありませんでした。
副作用を知っていると何か不快感が出たときに医師や薬剤師に相談をしやすくなります。椎間板ヘルニアには割とつい良い薬も出るので副作用などをしっかりと把握しておくことも治療を受ける中で大切になります。薬剤師にわからないところ聞くだけではなく、薬の添付文書を検索するのも大切です。また下記のようなサイトでも調べるのもいいと思います。
くすりのしおりhttp://www.rad-ar.or.jp/siori/
貰った薬の副作用はしっかり調べる
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