便秘を解消するには便秘の種類と原因を知ることが大切

 便秘を解消するためにはどのような自分がどのような便秘であるかを知ることも大切です。なぜ便秘が起こるのでしょうか?その原因は様々です。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということもあるので便秘についての知識を深めてみましょう。


1.機能性便秘と器質性便秘

 いきなり読む気がなくなる単語を書いてみました。けっこう重要な便秘の分類だったりするのですが馴染みがなさすぎますね。保健体育でやればいいんですが(笑)。
機能性便秘というのは腸の機能の問題によって起こる便秘のことです。普通の便秘というのはだいたい機能性便秘です。

「私便秘に悩まされているのよ、正確に言えば機能性便秘ね」

なんてことを話すことはないので忘れてもいい言葉かもしれません……。私も日常会話で使ったことは一度たりともありません。
 器質性便秘と言うのは疾患などによって引き起こされるものなのでここでは扱いません(がんで大腸が塞がっているとか、腸がねじれているとか)。

2.あなたの・わたしの便秘は機能性便秘

 多くの人の便秘の原因は機能性便秘であり、機能性便秘をさらに掘り下げると3つに分類されます。便秘がどうして起こるのかを知るためには3つの便秘の特徴と原因を知らなくてはなりません。

①直腸性便秘(習慣性便秘)
 直腸性便秘とは便意があったにも関わらず我慢してしまう人がなりやすい便秘です。仕事などで席を空けられず、どうしてもトイレに行けないという人がなってしまうのだと思います。

 人が直腸に便がたまったときに便意を感じます。そして便意を感じると直腸が動いて便を体から出そうとする反射が起きて排便します。しかし便意を感じたときに我慢便意を我慢をすると当然便はでません。そして習慣的に便意を我慢してしまうと直腸に便が溜まっても便意を感じなくなってしまうのです。便意を感じないとトイレにも行かないですよね?そうすると便秘になるんです。

 習慣的に便意を我慢することがこの便秘の原因です。便意を感じたときにはトイレに行く。これだけで解決するんです。そのため朝の食後にトイレに行くなど排便の習慣をつけることが大切です。我慢しないということが唯一の対処法です。

②弛緩性便秘
 弛緩性便秘とは大腸の動きが悪くなったために起きる便秘です。腸は食べた物消化・吸収を肛門の方へ向けて動かしていきます。その動きが悪くなることで便が腸内にとどまってしまい便秘になります。

 食事の量が少ない、不規則な食生活、睡眠不足、運動不足などが原因になります生活の不規則さが原因になる便秘が弛緩性便秘です。

 食物繊維を取って便秘を改善しようというのはこの弛緩性便秘の改善するための手段です。不溶性食物繊維は便の水分量を増やし、水溶性食物繊維はコレステロールを下げ、腸内の菌の栄養にもなります。こうした効果で弛緩性便秘の症状を改善していく効果があると言われています。

③痙攣性便秘
 コロコロしたやぎの糞みたいな便(兎糞状便)や、細い便が出ることありませんでしたか?それが痙攣性便秘の症状かもしれません。これはストレスによって腸が痙攣してしまう事によって起きる便秘です。

 腸の動きは自律神経によってコントロールされているので、意識しなくても無意識のうちに動いています。しかし自律神経はストレス等の影響を受けると上手く機能しなくなってしまうのです。そのためストレスなどで自律神経が乱れると腸が痙攣してしまい便が上手く出口の方へ動かずに便秘になってしまいます。

 この便秘に最も効果があるのは恐らく規則正しい生活とストレスを避けることで自律神経の調子をととのえることです。心を落ち着かせてリラックスできるように生活を整えたいところですが、現代人にはそれがなかなか難しいですね。私もストレスで痙攣性便秘になるのでけっこう困ります。

3.まとめ

 なぜ便秘が引き起こされるのかがちょっとだけつかめたのではないでしょうか。便秘の原因には複数の種類があるのです。自分がどのような便秘であるのかをしっかりと認識することも便秘解消に役立ちます。

便秘を解消するための基本は

①食生活を整え
②ストレスのない生活を送り
③排せつを我慢しない

という3つが大切になります。なかなか今のストレス社会ではこれをすべて完全にクリアするのは難しいところもあると思います。しかしちょっとずつでいいので生活を改善していくことが便秘を解消することの一助には間違いなくなると思います。

 あとは、便秘が続き細い便に血が混ざっている場合には大腸がんの可能性もあるので受診しましょう。

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