日焼け止めをしっかり塗っているのに日焼けって結構しますよね。美白肌を維持して焼かないためには日焼け止めを塗るだけでは駄目です。ちゃんと紫外線が出ている時期や時間帯を知ることが日焼けを防ぐためには大切なんです。
1.紫外線は晴れていなくても余裕で出ている
もはや常識とも言えることですが紫外線は晴れていなくてもちゃんと地上まで届いています。曇っていても上空では太陽がカンカン照りなんです。太陽光を雲が遮っているので大丈夫ではないのです。
紫外線は雲を通過するんです。薄い雲の場合には紫外線が80%程度通過するので実は晴天のときとそれほど変わらない量の紫外線が地上まで降り注いでいます。雲に覆われているときには6割程度、雨の日には3割程度の紫外線が降り注いでいます。
曇りの日で6割りとなると紫外線量の多い夏場の曇りの日と、冬場の晴天ならば夏場の曇のほうが恐らく紫外線を浴びる量は多くなるのではないかと考えられますね。日焼け予防には曇りの日の対策が重要になります。
2.紫外線の強さは一定ではなく場所や地域差がある
紫外線は日本中のどこにいても一定の強さではないんです。紫外線には地域差や場所による差があります。
紫外線量の地域差としては一般的には北から南に行くに従って強くなっていきます。南に行くほど日差しが強くなると感じますよね?紫外線も同じように南に行くほど強くなるんです。
北海道と沖縄では年間での紫外線量がなんと2倍ほど違うんです。2倍です。どちらが2倍多いと言えば沖縄ですね。北海道の方が色白なのは遺伝だけでなく年間に浴びる紫外線の量が少ないからと考えられますね。
紫外線は大気によって遮られているため標高が高いところに行くと紫外線量が増加するんです。1000m高いところに行くと10%程度の紫外線量の増加します。山の上って涼しいので紫外線が少ないと見せかけて実は多いんです。山に行くと日焼けするのはこのためなのです。
3.季節によっても紫外線の量はぜんぜん違う
紫外線は季節によってもまったく量が違います。いつが多いのかと言えば夏ですよね。では何月くらいから多くなるのかと言えば4月から増加していきます。日焼け止めを塗り対策を始めたほうがいいのは5月くらいからと言われているのはこのためです。
年間に浴びるであろう紫外線の7~8割の量は4月から9月までの半年に浴びるんです。半年で8割です。この時期さえ乗り切ってしまえば残りはわずか2割にすぎないんです。4~9月で7~8割、10~3月で2~3割なんです。早めの日焼け対策が必要なのはこのためです。
4.紫外線は正午前後に最も強くなる
紫外線の強さは時間によってもまったく違います。当然太陽が出ていない時間は非常に弱く、太陽が真上にある正午の頃にピークとなります。1日の中で最も気をつけなくては行けない時間は10時~14時の間です。
1日のうちで浴びる紫外線は10~14時の間に夏だと全体の6割程度、冬だと7割程度です。なんと、1日の紫外線量の6割は10~14時の4時間で降り注いでいるんです。
そのためここの時間で紫外線対策をすることが重要となるんです。屋内で過ごすことやしっかりと紫外線対策をしないといけない時間帯が10~14時なのです!
5.紫外線の強さはUVインデックスを知れば怖くない
5.1.UVインデックスとは一体なんぞいがや
UVインデックスとはWHOが定めたわかりにくい紫外線が身体に与える影響の強さを数値化したものです。つまり数値が大きいほどより紫外線が強く出ているということになります。紫外線の強さを参考にするためには非常に有用なデータになります。
※画像引用:環境省「紫外線環境保護マニュアル」
5.2.UVインデックスによるって紫外線の強さの地域差・季節差
先程年間の紫外線量の地域差として、沖縄と北海道では2倍程度違いうということを話しました。それをUVインデックスによって可視化するとこうなるんです。また季節によるUVインデックスの変化も一目瞭然となります。
※画像引用元:気象庁「日最大UVインデックス(推定値)の月別累年平均値グラフ」
このような地域差や季節差が出てきます。これを見ると一目瞭然なのですが明らかに南に行くに従って紫外線の量が増えていっていますね。札幌と比べると南側にある東京や福岡、那覇のUVインデックスは明らかに高いんです。南の方に住んでいる方は早くから紫外線対策を始めないとガッツリ日焼けしてしまうのはこのためなのです。
また季節による紫外線の強さもこれでわかりますね。やはり夏がUVインデックスが高いのですが、それだけではなく4月頃から高くなっていっているのがわかると思います。4月の時点で12月や1月などのUVインデックスが小さい月と比べると2倍近くの数値があるということがわかりますね。また上記の表でUVインデックスの強さを見ると札幌を除いて4月の時点で中程度の紫外線の強さがあることが分かります。そのため日焼けを予防するためには4~5月には紫外線対策が必要となるんです。
5.3.時間によるUVインデックスの変化
10時~14時に全体の6割の紫外線を浴びるということを先ほど話しました。これをUVインデックスによって可視化するとこうなります。
注:気象庁による紫外線の観測地点は札幌、つくば、那覇なのでその3地点の情報となります。天気がいい日を選択しているので地点によって日付が異なります。
時系列によるUVインデックス
※画像引用:気象庁「時別UVインデックス(観測値)の毎日の推移グラフ」
UVインデックスの時系列の推移を見ると分かるのですが、どの地点においても10~14時の間が数値が高いですね。やはり日焼けを避けるために紫外線に気をつける時間は10~14時の間ということは間違いないです。そして太陽が真上に来る正午の頃がもっとも紫外線が降り注いでいる時間であることも分かります。そして南に行くに従って強くなる傾向も変わりませんね。
時間や季節、地域の傾向を知り、そして今のUVインデックスの状況を知ることができればより日焼け対策をしやすくなります。そうした情報はちゃんと気象庁から発表されているので是非日焼け対策の参考にすると良いと思います!ご自身が住んでいる地域の紫外線状況を調べてみてください!
気象庁「紫外線情報分布図」
6.紫外線対策のまとめ
よく言われているのですが晴れた日だけ日焼け対策しても駄目で、日焼けをしないためには曇りの日や雨の日にも対策が必要です。また日焼け対策を5月から行ったほうが良いと言われていますが、実際には4月になれば結構な紫外線が降り注いでいます。日焼けを予防するためには早くからの紫外線対策は欠かせないです。
紫外線の強さには地域差があります。札幌と那覇を比べると南の方にある那覇の方が圧倒的に紫外線の降り注ぐ量が多いです。紫外線は南に行けば行くほど強くなるのです。また山の上など標高が高い所は大気が薄くなるので紫外線の量が増えます。山は涼しいから大丈夫なのではなく、山はより日焼けをし易い場所になります。
日焼けを予防するためには日々の紫外線量を知ることは必要不可欠です。気象庁が発表している紫外線分布図を活用していくことでご自身が住んでいる地域のUVインデックスの情報を知ることが出来ます。その日がどれくらい紫外線が降り注いでいるのかを知った上で日焼け予防に取り組むとより効果的です。そのため気象庁「紫外線情報分布図」は欠かすことは出来ません