尿が妙に泡立つことありませんか?1週間くらいにわたって尿がトイレの水面が見えなくなるほどの異様な泡立ちがありました。糖尿病や尿たんぱくが出ているのかと思い泌尿器科を受診しました。その時のことの記録です。
(この記事は腎・泌尿器が専門ではないへっぽこ看護師が実体験をもとに書いています。内容はチェックしてますが専門的な内容には誤りがある可能性があります。ご容赦ください!)
1.実体レポート。ヤバい!尿がすごい泡立っているんだけど。
①なんか妙に尿が泡立っていることに気がつく
気がつくと尿がやたらと泡立っていて、一時的なものかなと思っていたのですが1週間くらいにわたって妙に尿が泡立ちが続くことがありました。しかも泡立ち具合が強く様式のトイレの水の部分が全く見えなくなるくらいの泡ができていました。洗剤でも入っているのではないかと思いたくなるような量の泡です。
「これはただならぬものを感じる」
「もしかして蛋白が出ているのか!?腎炎とかなのか!?糖尿病か!?」
②気になったので病院へ駆け込む
病院での受診に際して問診に
「尿が凄く泡立つ」
と書きました。その為すぐに尿検査となりました。。健康診断で行うコップに尿を入れるやつです。検査はそれだけでした。
検尿を行い診察室に呼ばれ、そして先生から
「糖もタンパク質も出ていないので異常なしです。健康な人でも泡立つんですよ」
と言われあっけなく診察は終わりました。あの尿の泡立ちは一体何だったのか!という気分と妙な安心感が生まれました。どうも泡立つときには泡立つようです。まったくあほなやつがここにいてしまって申し訳なかったです……。
①気がつくと尿は泡立たなくなっていた
その後1週間くらいでしょうか異様に尿が泡立っていた時期が過ぎるとあら不思議、元の泡立たない尿に戻りました。本当になんで泡立っていたのかは謎なのですが病的な要因でなくても泡立つときには泡立つようです。いたってその後も健康ですし、健康診断などで蛋白がなったこともありません。
2.家庭でもできる尿蛋白・尿糖の検査
家庭でもでも尿蛋白の有無って調べられるんですよ。蛋白を調べる試験紙をウロペーパーといいます。しかも家庭でも簡単に調べられるので尿の泡立ちが気になる方は調べてはいかがでしょうか?ウロペーパーはすべてのタイプの尿蛋白を検出できるわけではありません。そのため気になったら受診してください。
とは言ってもこれ以外にも尿が泡立っている可能性は無きにしもあらずです。異常に尿の泡立ちが続いている方は病院に行っちゃったほうが良いと思います。
3.尿が泡立つって一体どういうこと!?
大抵の場合は尿が泡立つといってもちょっとだけで、その泡も短時間ですぐに消えていきますよね。そうなんです、すぐ消えるだけで誰だって尿は泡立つものなのです!
3.1.尿が泡立つ要因
尿の泡立ちは尿蛋白や尿糖などの病気と結び付けられやすいのですが、泡立つこと自体は自然なことなんのです。健康な人でも尿が泡立つ要因として下記のようなものがあります。
①尿の勢い
おしっこの勢いが強いと当然泡立ちやすくなります。膀胱に尿が沢山たまりすぎていると勢いが強くなるかなと思います。
②水分摂取量の不足で尿が濃縮されている
凄く色が濃い尿のときは尿が濃縮されているときです。濃縮されるということは尿に含まれる不純物の量が増えるということです。そのため泡立ちやすくなると考えられます。
③界面活性作用のあるウロビリノーゲンという尿の成分
尿には界面活性作用のウロビリノーゲンという物質が排泄されています。そのため健康な人でも尿は泡立つことはまったく異常ではないんです!そのため尿にはもともと泡立つ要素が含まれているんです。
④生理的な蛋白尿
激しい運動をした後やタンパク質の多い食事をした後にも尿中のタンパク質の量は増えます。それが原因で泡立ちやすくなっている可能性もあります。
こうした要因で尿は泡立つものなので尿の泡立ちだけで尿蛋白や尿糖を判断することは難しいのです。そのため尿の泡立ちはあくまで参考レベルだと考えられます。つまり泡が立っているというのはそれ自体が診断の目安になるわけではありません。異常の早期発見のための指標というところでしょうか。気になる方は検査を受けましょう。
※参考程度にネフローゼ症候群という疾患による尿の泡の写真はリンク先を見てみてください。なかなか尿の泡の画像ってないですね。尿蛋白が出る疾患の尿の泡の画像なので参考になるサイトだと思います。
・ネフローゼ症候群の症状・原因とは-むくみや尿の泡立ちがサイン?
・http://www.igancure.com/nephrotic-syndrome-treatment/589.html
・Rのネフローゼ闘病記(微小変化型)
・https://nephcure.org/livingwithkidneydisease/understanding-glomerular-disease/understanding-nephrotic-syndrome/
疾患による蛋白尿の画像を改めてみると自分の尿の泡立ちとはちょっと違う気がしました。
4.まとめ
尿が泡立つからと言って必ずしも尿淡泊であることはなく尿糖が出ているというわけではないようです。私はいたって健康だったのですが尿に異常は泡立ちが見られました。尿の勢いが強かったのか、疲労でちょっと尿蛋白の量が多かったのか、水分摂取量が少なくて尿が濃縮されすぎていたのかは定かではありません。
健康でも異常に尿が泡立つことはあるという体験談でした。
しかし何らかの異常の兆候の可能性は否定できないので受診をためらう必要はないです。
※尿蛋白に関する疾患の参考サイトです。腎疾患や尿蛋白に関して気になる方はこちらも見てみてください
・http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/ippan/u-tp.htm
・尿蛋白 – 山口大学
・尿が変だと感じたら|東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
・自治医科大学 さいたま医療センターだより
・尿検査と腎臓 ―生活習慣病から透析までー埼玉医科大学病院 腎臓内科 竹中 恒
※追記
悲しいことに検診で尿たんぱくが±と出てしまいました。ウリエースでセルフチェックしてみた記事はこちら